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書評:【鐘福堂】通書 2023年版 2023年02月17日
今回の書評は【鐘福堂】通書 2023年版を紹介する。
我が国では、毎年様々な運勢暦が発行されるが、台湾ではそれが通書になる。双方とも目的は、様々な生活行事の日取りであり、やはり開運を目指すものである。
我が国における九星を中心とした運勢暦のようなものだが、台湾では様々な「擇吉避凶」の技法を駆使した、毎日の吉凶が詳細に記載されている。
本著を用いて冠婚葬祭、商談、契約、開店開業、移転、旅行、など様々なイベントの日取りを行う。一言で言えば、時間の「縁起」を推し量るバイブルであると言える。
我が国では、この手の書物は戦前までは神宮が発行していたのだが、戦後発行できなくなってしまい、神明館など少数の民間出版社から、九星気学をよりどころにした運勢暦が毎年出版されるのみであった。要は、この「擇吉避凶」という習慣が廃ってしまったということであろう。
今回の通書と我が国の暦と徹底的に異なる点は、日選びの拠り所とする技法が非常に多岐に渡り、また奥深いものであるところだ。
実際に手にとって見ればわかるが、吉凶の判断要素が非常に多いのである。そこで読者の皆様には、本著131ページからの第四章 日家吉凶神 に一旦目を通して、要素(吉凶神)を頭に入れてから、151ページ 第五章の日暦を参照すれば良い。もちろんその逆でも構わない。毎朝、外出前に当日のページを開け、どんな吉凶神が付いているかを、その日の特質を頭に入れてから、出かけてもよい。
自分は、出張やイベントなどの予定には、本著にて必ずチェックを入れてから、ことに臨むようにしている。
いずれにせよ、このような大著を毎年発行される山道帰一先生のバイタリティーには、本心より敬服する。数多くの大著を今まで発表されてきたが、先生は、現在は通書を我が国に広めることに注力されているとうかがう。
プロの占術家のみならず、多くの一般の方々にも広まってほしい一冊である
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