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【書評】完全定本 四柱推命大全 河出書房新社刊 
完全定本四柱推命大全 久々の書評を書く。河出書房新社より発行された「完全定本四柱推命大全」鐘進添著 山道帰一訳註 新装版である。
本書は2011年に初版が発行され、2016年に改訂版、そして2023年の新装版という流れである。特に2016年版からは第二十九章「六親論断」が追加されて今に至る。

この「六親論断」は、親兄弟、配偶者、子どもなど自分の近親者の様子を判断することである。紫微斗数では父母宮、夫妻宮、子女宮など割と明確に判断が出来たのだが、四柱推命では、日支は配偶者を示すなど大雑把な見方しか発表されていなかった。本書では正官や偏印など通変を用いて詳細な判断が出来るようになる。

本書の大きな特長は、「大全」の名が示すように四柱推命という術における網羅性にあるといってよい。つまり、淵海子平など数多くの古典で紹介された様々な判断技法が、これでもかというくらい記載、説明がなされているのだ。その中には現在ではあまり顧みられない「命宮」「胎元」「小運」などについても記載されている。もちろん「吉凶神煞」についても、わざわざ一章分を費やして解説されている。

四柱推命の研究者はもちろんのこと、東洋占術家なら是非とも目を通しておくべき必携書といえる。読み方としては、この網羅性を考えて自分で判断するときに、項目の取捨選択を心がけるべきであろう。

以上

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2023年度下期 方位表のご案内 
方位表画像
各位

2023年10月〜2024年3月分の吉方位表を製作いたしますので、ご案内申し上げます。

第一部の金函玉鏡を用いた毎日の吉方位は前回と同様ですが、第二部の納音法を用いた起死回生の吉方位を全面的に見直し、納音法本来の使い方である月盤の吉方位を主体に、合わせて易卦の象意を含めた日取りを掲載いたしました。
これによって、旅行のみならず引っ越しに大変有効であり、使い勝手が大幅に向上したと確信しております。
すなわち、方位の吉凶は納音法で担保し、日取りの吉凶は択日法で担保するというものです。
我が国に現存する方位術の中で最高位に位置するものと考えております。
内容については以下の目次を参照して下さい。


目次
・最初にすべきこと

・金函玉鏡による毎日の吉方位

・納音月盤による移転の大吉方位

・方位取りの作法

・神社参拝について

・各種方位術の運用

・毎日の吉方位(半年分)散歩や短期旅行に用いる

・毎月の吉方位(半年分)移転や長期旅行に用いる





前回同様、メールにて予約を受け付けます。

締切ですが、8月31日で一旦締めます。その場合は、9月初旬に発送します。

最終予約期限は9月10日としますが、9月下旬の発送になります。



ご希望の方は、メール(info@hayashi-kosei.com) にて

・商品送付先の郵便番号

・住所

・電話番号

・宛先

・過去購入実績の有無

をお知らせ下さい。

電話番号の記載をお忘れ無きようにお願いします。



価格は、初回申し込みの方は15000円、

過去に購入実績のある方は13000円です。

商品に郵便貯金振替用紙を同封します。



ご予約をお待ちしております。

以上






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書評:【鐘福堂】通書 2023年版 
通書2023
今回の書評は【鐘福堂】通書 2023年版を紹介する。

我が国では、毎年様々な運勢暦が発行されるが、台湾ではそれが通書になる。双方とも目的は、様々な生活行事の日取りであり、やはり開運を目指すものである。
我が国における九星を中心とした運勢暦のようなものだが、台湾では様々な「擇吉避凶」の技法を駆使した、毎日の吉凶が詳細に記載されている。

 本著を用いて冠婚葬祭、商談、契約、開店開業、移転、旅行、など様々なイベントの日取りを行う。一言で言えば、時間の「縁起」を推し量るバイブルであると言える。

 我が国では、この手の書物は戦前までは神宮が発行していたのだが、戦後発行できなくなってしまい、神明館など少数の民間出版社から、九星気学をよりどころにした運勢暦が毎年出版されるのみであった。要は、この「擇吉避凶」という習慣が廃ってしまったということであろう。

今回の通書と我が国の暦と徹底的に異なる点は、日選びの拠り所とする技法が非常に多岐に渡り、また奥深いものであるところだ。

実際に手にとって見ればわかるが、吉凶の判断要素が非常に多いのである。そこで読者の皆様には、本著131ページからの第四章 日家吉凶神 に一旦目を通して、要素(吉凶神)を頭に入れてから、151ページ 第五章の日暦を参照すれば良い。もちろんその逆でも構わない。毎朝、外出前に当日のページを開け、どんな吉凶神が付いているかを、その日の特質を頭に入れてから、出かけてもよい。
自分は、出張やイベントなどの予定には、本著にて必ずチェックを入れてから、ことに臨むようにしている。

いずれにせよ、このような大著を毎年発行される山道帰一先生のバイタリティーには、本心より敬服する。数多くの大著を今まで発表されてきたが、先生は、現在は通書を我が国に広めることに注力されているとうかがう。

プロの占術家のみならず、多くの一般の方々にも広まってほしい一冊である

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書評:ひとノ間 太玄社刊 
ひとノ間太玄社象学新刊の三回目の書評は、「ひとノ間」東野祐三著である。
本著は、1987年に平河出版社より発行された、「象学ー運命の構造」長武寛著の続編として、長武寛先生の遺稿をもとに編集、加筆したものである。
 前著(象学〜)は、東洋占術の基本である十干、十二支、九星の解説と、特に九星の運用について、詳細に述べたものである。30年以上の発行であるが。もちろん現在でも通用する内容だ。この一冊だけで術が運用出来るようになるという完結性はないが、他の術を勉強する際に大きく参考になった。

 さて本著(ひとノ間)であるが、特に九星にフォーカスした展開がなされている。
とくに前半の第1章から第4章までは、伝統的な九星気学の解説であり、初学者にもわかりやすい内容である。
本書のハイライトは、後半の第5章から第11章までの、九星気学や干支学(幹枝学)を基にした、様々なエッセイの部分である。これらは従来の占術本には見られない、貴重な解説だ。要は干支や九星を用いた技術だけでなく、それより後の考え方について述べたものと思われる。
抽象的な文章でもあるが、むしろこれを読みこなして自分のものにしていくことに本著の大きな価値を見出す。これは一般の占術家ではなく、長武寛先生だからこそ解説できたのだろう。

本書は、もちろん一般の占術ファンにもお勧めであるが、実際に占術を生業としている方々にも大変参考になる一冊である。顧客を前にして結果をアドバイスするときに、内容に厚みがでるのではないか。

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書評:伯家神道 伝承の系譜 太玄社刊 
伯家神道
今回の書評は、太玄社刊行「伯家神道 伝承の系譜」松濤広徳著について解説する。
本著は天皇家の祭祀を司ったとされる伯家神道に入門し、秘儀を継承した高濱清七郎とその継承者たちの系譜を戦後まで描いている物語である。

むろん、本書で神道行法が解説されているのではない。むしろ歴史的な事実を物語化することによって、様々な秘儀秘伝の紹介や行う際の心得が、幾度も紹介されている。

1章から3章までは、歴史が記されている。
著にもあるとおり、主人公の高濱清七郎は代々その地位にある一族に生を受けたのではなく、外部(岡山の農家)から、入門を許されたとされている。
また彼は伝統を継承するために和学教授所を設立して伯家神道の伝承を民間にも残そうとした二代目継承者の宮内忠正が後を継ぎ、その後門人たちが順番に代表を務めて、最終的に二代目宮内の娘の中村新子(高濱清七郎の孫)が継承した。
実際は高濱の古い弟子たちが中村新子を支えて和学教授所を残そうとしたが戦後の混乱期を経過して、新子の逝去をもって和学教授所も解散した。

本著の最大のクライマックスは、5章の「語らずも知る神の道」、だと思う。
ここでは祝之神事をはじめとして伯家神道の行について述べられている。もちろん具体的な所作では無く、秘儀の概略や実践の心得までではあるが、書籍としては精一杯の内容と思う。著者は斯界の研究家となっているが、おそらく伯家神道の全てを修めた方と思われる。

日本の歴史、宮中の神祇など興味のある方は是非手に取ってほしい一冊である。

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風水*happy*方位術

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